鍼灸は、リラックス効果や血流を良くするためだけではない!
東洋はり灸整骨院の石丸です。
皆様は「鍼灸」と聞くと、どのようなイメージがありますか?
鍼灸は、血液の循環を良くするものと思われている方も多いかと思います。
よく勘違いされることですが、鍼灸はただ血液の循環を良くするものではありません。また、リラックスさせて副交感神経を優位にして施術しているというわけでもありません。
私も鍼灸科の卒業後に同じ科の卒業生や鍼灸マッサージ科の生徒から、鍼灸はリラックス効果や血液循環を良くして改善していると言われて本当に悲しくなりました。
鍼灸というのは、そんなにレベルの低い話ではないのです。
そこで本日は、主に鍼灸学校に通う学生さんへ向けて、東洋医学の持つ力と鍼灸師としての心構えについてお話をしたいと思います。
五臓六腑の生理学という考え方
東洋医学では何をしているかというと、五臓六腑の生理学、病理学に基づいた施術をしています。
東洋医学的な五臓六腑の働き、生理学をご存知ですか。
・昇清降濁作用(しょうせいこうだくさよう)
・宣発粛降作用(せんぱつしゅっこうさよう)
・統血作用(とうけつさよう)
・疏泄作用(そせつさよう)
・運化作用(うんかさよう)
など様々な働きがあります。
そういった五臓六腑の働きが悪くなると症状が出ていると考えて望診、聞診、切診、問診という四進法を用いて分析し、さらに脈診、腹診で最終的な決断をします。
そうして鍼灸をすることで改善していくのです。
はり灸は、ただ刺して血液循環をよくするためだけのものではありません。
五臓六腑の働き、気を高めるための重要な道具なのです。
慢性病は東洋医学専門の鍼灸院へ
病院では慢性病は何一つ治らないでしょう。
知り合いの薬剤師に西洋医学、病院で何か一つでもよくなる慢性病があるか聞いてみましたが「無い」という返答でした。
一方、慢性病は東洋医学の専売特許と言えるほどです。
東洋医学は本来慰安的なものではなく、日本の医療の根幹を支えられる力があります。
私は他の鍼灸院ではなく、西洋医学に勝とうと思いながらいつも施術をしています。
今、鍼灸の免許を取ろうとしている学生さんも、東洋医学の力を信じて学んでいただきたいと考えています。
鍼灸について 解説動画
本記事について、私がYoutubeにてお話させていただいた動画もございます。ぜひご覧ください。
まとめ
いかがでしたか?
本日は、鍼灸学生さん向けに「鍼灸の力を知ろう」ということで鍼灸における東洋医学的な考え方や施術法についてお話しさせていただきました。
ちなみに私は、入学前から勉強会に参加して東洋医学について学んでいましたので、学校の勉強ではクラス最低点だったときもありました。
しかし今では母校の卒業生の中でもTOPクラスに成功していると思います。
それは、東洋医学の力を信じて真髄を学ぼうとしたことと、西洋医学には絶対負けないという思いでやってきたからです。
鍼灸の学生さんも、免許を取ることだけに満足せず東洋医学を学びきる気持ちで努力し、ホンモノの鍼灸師を目指していただきたいと思います。
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