西洋医学(病院)の5つの長所と6つの短所について
東洋はり灸整骨院、院長の石丸昌志です。
本日は、西洋医学(病院)の5つの長所と6つの短所についてお話しします。
現代の日本では病院をはじめとする西洋医学の治療院が多数存在し、東洋医学専門の鍼灸院は少数派となっております。
ですが、数が多いからといって信じていい、安心していいと安易に考えてしまってはいけません。自分の体なのですから、最低限のことだけでも知っておく必要があると私は思います。
東洋医学の長所と短所については、「東洋医学 6つの長所と4つの短所について」にて解説しておりますので、併せてご覧いただければ幸いです。
Contents
西洋医学の5つの長所
外科や救急救命が得意
まず1つ目に挙げるべき長所は、戦争医学を出発点とするのが西洋医学だという点にあります。
医師がカルテにドイツ語で記入するのは、第二次世界大戦の際、ドイツがユダヤ人を迫害し、かなりの数の人体実験をしていたからです。
肺を一つ取ってしまっても、人間はまだ生きていられるのか。腎臓を取っても大丈夫なのかなど、現代では考えられないような人体実験をしてきました。そうした実験の結果、西洋医学は、外科的な視点をもって発達していったのです。
また、兵士が戦場で撃たれた際には、弾薬を抜いて縫合するといった処置が求められるため、西洋医学は外科や救急救命が得意なのです。
細菌や感染症対策が得意
2つ目の長所は、抗生物質を持つため、細菌や感染症対策が得意だということです。
溶連菌感染症などの病気には、抗生物質がよく効きます。ただし、ウィルスはこの限りではありません。
その90%がウィルス感染症でもある風邪や、インフルエンザ、ノロなどには、まったく効果がありません。実は、西洋医学には、ウィルスを殺せる薬がまだ開発されていないのです。
レントゲンやCTなどで検査が可能
3つ目の長所は、検査が可能なことです。
血液検査をはじめとして、レントゲンやCT、MRIなどといった医療機器が、さまざまな情報をもたらしてくれます。
ただ、検査で病気の原因が100%わかるわけではありません。6割近いようなかなりの確率で、検査後にも原因不明のままの病気があるそうです。科学でも、人間の身体をすべて照明できるわけではないということでしょう。
ワクチンを用いた病気の予防が可能
4つ目の長所は、ワクチンを用いた病気の予防が可能な点です。
天然痘の撲滅などは、西洋医学の素晴らしさを証明しています。
ただ、天然痘ワクチンの開発以降、「ワクチンこそ究極の医療」だと皆が信じ、ワクチンの開発が進められたために、危険なワクチンも世に出てきました。
最近では、子宮頸がんワクチンを接種したことで、一生後遺症が残るといった問題も起きています。一般の方にとっても、必要なワクチンか否かを見極めるだけの情報収集能力が必要になってきたということです。
治療効果を一定に保てる
5つ目は、客観的視点を備えているため、医師の経験に関わらず、治療効果を一定に保てるということです。
研修医であってもベテラン医師であっても、同じ薬を処方すれば、効果は一定なのです。
この5つが、西洋医学の長所です。しかしこれを裏返すと、この5つ以外は不得意だということでもあります。
それでは、続けて西洋医学の短所についてお話しします。
西洋医学の6つの短所
何事にも長所と短所があり、それぞれを見極める力が必要だと私は考えています。先ほど、西洋医学の長所をご紹介しましたので、ここでは短所についてお話ししたいと思います。
症状によって科が異なること
西洋医学の短所でまず挙げられるのは、人体をそれぞれの器官でみるため、病気の原因が判明しないということです。
- 頭痛は脳神経外科
- 鼻炎や花粉症は耳鼻咽頭科
- 肩こりや腰痛は整形外科
- 頻尿は泌尿器科
- アトピーは皮膚科
- 睡眠障害は心療内科
- ドライアイは眼科
といった具合で、それぞれ異なる科を受診することになります。
ある方が複数の症状を持ち合わせた場合でも、科が異なるため、その方の身体をバラバラにみるしかありません。こうした状態では病気の原因がわからず、対症療法にならざるをえず、服薬し続ける毎日が始まるのです。
一人ひとりの体質の違いを考慮しない
2つ目の短所は、一人ひとりの体質の違いを考慮しないということです。
高血圧の患者さまが何人かおられたとします。しかし、お一人おひとりで年齢も性別も出身も食生活も性格も、何もかも全てが違うのです。西洋医学は、それを考えません。
高血圧だという1つの枠でくくって、お終いにしてしまうのです。それでは、治りようがありません。
薬の成分が石油であること
3つ目の短所は、処方される薬の成分が石油からつくられたものであり、もともと自然界にはないものだということです。
プラスチックのような薬を毎日服用しても、治るわけがありません。
一方東洋医学の漢方薬でしたら、石油から作られたものではなく、自然のものから作られています。副作用の心配も少なく、比較的安心と言えるでしょう。
病気の原因が判明しないケースも多い
短所の4つ目は、さまざまな検査を行っても、原因がわからない場合が多いということです。
そもそも、西洋医学において、ほとんどの病気は原因不明です。医療の専門書を見ていただければ、この言葉の意味がおわかりになるでしょう
。病院という建物や検査機器は立派でも、原因不明の場合が多く、本当に治せる方法がわからないということです。
歴史が浅い、最近できた医学である
5つ目には、東洋医学と比べて歴史が浅いということが挙げられます。
科学においては、昨日まで真実だと思われていたことが、今日からは違うといったことも日常茶飯事です。10年ほど前であれば普通に使われていた薬が、その副作用を理由に使われなくなるようなこともあります。ある意味では、人体を用いた実験の最中にあると言ってもよいかもしれません。
一方の東洋医学は、すでに人体を用いた実験の段階を終え、不変的なものになりつつあります。4000年前からの理論を現代に当てはめて、治すことができるのです。
慢性病に弱い医学?
6つ目の短所は、老化や体質を言い訳にして、慢性病を全く治せないことです。
西洋医学は、外科や細菌感染症、救急救命においては非常に優れていますが、現代人に次々に襲いかかる生活習慣病、つまり慢性病に関しては、全く治せません。老化や体質のせいにするのであれば、医療の意味はありません。
東洋医学なら、身体の老化をも復活させることができます。体質を変えて、慢性病を治していくのです。
西洋医学の長所と短所
西洋医学について、私がYoutubeにてお話させていただいた動画もございます。ぜひチェックしてみてください。
まとめ
いかがでしたか?
今回は私が考える西洋医学の長所と短所についてお話させていただきました。
東洋医学もそうですが、
- 得意・不得意
- 長所と短所
がありますので、ぜひこれらを踏まえた上でご自身のお悩みの症状を改善していただければと思います。
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