『主治医が見つかる診療所』認知症特集に対する東洋医学的な補足
東洋はり灸整骨院の石丸です。
皆様は『主治医が見つかる診療所』というテレビ番組をご存知でしょうか?
先日、この番組で「認知症予防」について西洋医学的な角度から特集が組まれていました。
もしかすると、同じ番組を見た方もいらっしゃるのではないかなと思います。
誰しもがなってしまう可能性があるこの「認知症」は、年を重ねていくごとに心配になる一つの症状ですよね。
また、若い世代だとしても若年性認知症になってしまうこともあります。
そこで今回は、私の方から番組を踏まえたうえで東洋医学の「認知症予防」の考え方を補足したいと思います。
血液と「肝」について
まず、認知症予防に重要なことは脳への血流量です。体のあらゆるところは、血液が行くから働きます。
血液をガソリンと考えれば分かりやすいかもしれません。脳というエンジンも血液というガソリンが運ばれなければ働きが悪くなります。
血流を上げるためには「肝」の機能を上げることが有効です。
肝とは肝臓ではなく、東洋医学の五臓六腑という考えの中にある肝のことです。
五臓それぞれに関連する経絡というツボの道があり、肝の経絡は頭の中を通っています。
だから、肝の機能をあげることが認知症予防に効果的なのです。
降圧剤のリスク
血流量が重要ということは、降圧剤は認知症のリスクを上げるとも言えます。
血圧を下げると血液の循環が悪くなりますので、必然的に脳への血液循環量も落ちるからです。
知人の医師からも、降圧剤を飲んでいる人の認知症リスクが上がるという話を聞きました。また血管が詰まる可能性もあるので、脳梗塞も引き起こされるかもしれません。
降圧剤を飲めば脳出血は防げるかもしれませんが、他のリスクが上がるということですね。
現在日本では、三千万人が降圧剤の薬を飲んでいるそうですが、「東洋医学で降圧剤を飲まなくていい体を作ること」を考えるべきでしょう。
「腎」を強くすることが大事
東洋医学には「脳が腎を養う」という言葉があります。
この腎も腎臓とは違うものですが、東洋医学では老化に関係すると言われる五臓の1つです。
腎が弱ると、
・骨がもろくなる
・下半身が冷える
・髪の毛が薄くなる
・白髪になる
・白内障
・血圧も上がる
などの不調が起きます。
つまり腎は体全体の生命力を司っていますので、腎を強くすることが脳を強くすることでもあるのです。
腎を養ってアンチエイジングをするには東洋医学が有効だと思います。
薬は腎臓に負担をかける
また、病院で出る西洋医学的な薬は全て腎臓に負担をかけるものです。
体にとって薬は異物ですので体外に排出しようとして、腎臓に大きな負担がかかります。
そうすると脳を養うことができなくなるので認知症のリスクも高まるでしょう。
降圧剤は腎の点からも肝の点からも認知症には良くないということですね。
薬の副作用「せん妄」
また薬にはせん妄という副作用を起こすものがあります。
せん妄というのは、
- 幻覚
- 見当識障害
- 錯覚
- 妄想
など意識が朦朧とした状態です。
見えない物が見える、聞こえないものが聞こえる。
どこにいるのかいつなのか自分が誰なのかわからないなど意識が混乱してしまいます。
これが続くと認知症につながります。
濱六郎先生という医師の『認知症にさせられる』という本を見ると、せん妄副作用を引き起こす薬として
などが挙げられています。
このように薬は身近なものでも様々な点から認知症を引き起こす可能性があるので注意が必要です。
認知症と東洋医学 解説動画
本記事について、私がYoutubeにてお話させていただいた動画もございます。ぜひご覧ください。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「降圧剤が認知症を引き起こす?認知症に対する東洋医学的な考え」についてお話をさせていただきました。
認知症予防のためにはまず生活習慣を改善すること。
そして、東洋医学の活用で薬の必要のない、しっかりと脳へも血液を回せる体を作ることが重要なのです。
ただ、健康な体とは、すぐに作れるものではありませんよね。
毎日コツコツと積み重ねていくことが大切です。認知症と無縁の生活を送れるようにしていきたいものですね。
生活習慣の改善や、「肝」や「腎」の機能を上げていきたいと思う方は、ぜひ一度東洋医学の専門院に足を運んでみてください。
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