腰痛にも有効な手首のツボ 通理(つうり)-鍼灸師による解説
東洋はり灸整骨院 院長の石丸昌志です。
本日は、腰痛のツボ「通里(つうり)」についてお話させていただきます。
辛い腰痛の症状
腰痛が起こったとき、どのように対応されますか?
「湿布を貼って安静」
「コルセットを巻いて行動する」
「病院に行って診察を受ける、骨に異常がないかレントゲンを撮ってもらう」
という対応が一般的ではないでしょうか?
ですが、痛みが強い時にマッサージをしたり、運動したりするのは逆効果と言われています。
中にはこれらの対処法でよくなる方もいるかもしれませんが、なるべくなら薬やコルセットに頼らず腰痛を改善していきたいものですね。
そこで今回は、腰痛の症状を軽くするツボ「通里(つうり)」と東洋医学の鍼灸について解説します。
通里(つうり)とは
この「通里」というツボですが、東洋はり灸整骨院では主に「ねじると痛い」「曲げると痛い」といった状態の腰痛に利用します。
実はこのツボ、肩こりにも効果があります。
他にも、
- 側頭部の痛み
- 坐骨神経痛の横の痛み
- 胃の痛み
- 下腹部の痛み
- 生理痛
などにも使えます。
多くの痛みに応用して使えるツボです。
腰痛は「腰が悪いから起こる」というわけではありません。全身の状態が関与して起こりますので、腰痛以外の症状にも効くツボがあるのです。
通里の正確な場所
それでは、正しいツボの取り方から解説していきましょう。
まずはこちらの動画をご覧ください。
動画をご覧いただければツボの位置はわかりやすいと思います。
通里の位置
手のひらを上にして、小指からひじの方に上がっていくと、手首下に骨があります。
手首の近くにポコッと出た骨の下になります。
その部分を少し前後していただいてグッと押すと痛い部分、ここが「通里」というツボになります。
東洋医学は全身をみる
腰痛の出方は、人それぞれ違います。
- 歩くと痛い
- 上向きに寝転んでいると痛い
- 長時間歩くと痛い
- かがんだらましになる
- 夕方にかけて痛くなる
- 朝から痛い、
など、腰痛が出る時間や症状の強さは人それぞれです。そのため東洋医学では、腰痛以外の症状に注目し、同時に治療していきます。
腰痛は「腰が悪い」という先入観で腰だけを揉んでいても良くならないのです。
- 生理痛などの婦人科系の問題
- アレルギー
- 片頭痛
- 胃腸障害
- 手足の冷え
など一見腰痛と関係ないと思われる症状をしっかりみることはとても大事なのです。
腰痛になりにくい体作りを!
東洋医学は、体の不調を総合的に治療していきます。
腰痛に効果を発揮する「通理」が、腰痛だけではなく、肩こりなさまざまな症状に効果があることお話しさせていただきました。これは、体はすべてつながっていることの現れです。
東洋医学の根本治療は、その場の痛みを取ることだけでなく「腰痛になりにくい体作り」です。その場しのぎのマッサージや、湿布とは違うと知っていいただければと思います。
まとめ
いかがでしたか?
今回は腰痛の緩和に有効とされる「通理」というツボをご紹介しました。自宅でも簡単にできるセルフケアですので、ぜひ実践してみてください。
そして、腰痛になりにくい体を目指したい方は、東洋医学専門の鍼灸院にご相談ください。もちろん東洋はり灸整骨院でもしっかりと対応いたします。
腰痛を根本の原因から改善し、健康的な体を取り戻しましょう。
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