腰痛のツボ 孔最(こうさい)-東洋医学専門の鍼灸師による解説
東洋はり灸整骨院長の石丸です。
本日は、腰痛のツボ「孔最(こうさい)」についてお話させていただきます。
Contents
辛い腰痛の症状
腰痛は、年配の方だけが悩んでいるわけではなく、30代、40代の働き盛りの方や10代、20代の学生さんにも深刻な悩みとなってきています。
しつこい腰痛は、日常生活の活動範囲を狭めてしまいますそ、やはり痛みがあると気分も晴れないものです。
「遠出の旅行をしたいけれど腰が痛くて控えてしまう…。」
「腰痛が酷くなるかもしれない、と思うと怖くて動きたくない…。」
「腰痛で車の運転ができずに不便を感じている…。」
など、腰痛によって感じる悩みや不便は様々です。
今回は、そんな腰痛の症状を軽くするツボと東洋医学の鍼灸について解説していきます。
腰痛のツボ 「孔最」
腰痛のツボは沢山ありますが、今回は、「孔最(こうさい)」というツボをご紹介します。「孔最(こうさい)」への刺激は、腰痛の対症療法としては有効ですのでぜひ試して頂きたいです。
「腰痛のツボは、腰にある。」というイメージを持っている方が多いと思います。病院や、整骨院などの西洋医学では、「腰痛は腰骨の歪み、筋肉の硬直にある」と診断されることがほとんどですので仕方のないことかもしれません。
ですが、このツボは腰から離れた「手」にあります。
東洋医学では体全体が関連して症状を引き起こしていると考えていますので、必ずしも不快な症状がある場所にツボがあるわけではありません。腰痛の原因は、体全体のバランスや気の流れ、体質など人それぞれ違うのです。
孔最の正確な場所と刺激方法
ツボの位置を正確にとらえることを、「ツボを取る」と言います。
この「孔最」と呼ばれるツボの取り方を説明していきます。
孔最の位置
肘の曲がるところに横に線があります。この線を曲げていただきますと、親指方面に向かって堅い腱が触れます。
ツボはこの線から三寸下(親指側)になります。左右対称にあります。
刺激方法
左右ともちょっと痛いくらいにぐりぐりと刺激してみて下さい。強く押したからといって効果が増すわけではございませんので、イタ気持ちいい程度にしておくといいでしょう。
三寸下の場所のとり方は、ぜひ動画を見て確認していただきたいと思います。
腰痛の症状も人それぞれ違う
腰痛の症状はかなり個人差があります。
例えば、
・ずっと座っていると痛い
・腰を曲げる時に痛い
・寝ていて朝起きると痛い
・靴下を履くときに痛い
・ひねると痛い
・腰がだるい
・腰が重い
・腰が突っ張る
など様々です。
腰痛が起こる場面も、痛みの感じ方も違います。
東洋医学では、腰痛を完治させるためには、腰痛以外の不快な症状にも注目することが必要だと考えています。
例えば、
・足が冷えて腰が痛い
・子宮筋腫や卵巣嚢腫、子宮内膜症、生理痛、生理不順などの婦人科系の不調
・頭痛、鼻炎、花粉症がある
・風邪をひきやすい
・逆流性食道炎がある
・アトピーがある
などの腰痛と関係ないと思われている症状のすべてです。
これらの体全体の症状を治す治療をしながら「孔最」などの腰痛に効くツボに針やお灸を使った施術を併用していきます。そうすると、腰痛の根本治療に結びつく事になります。
東洋医学は体全体をみて根本改善を目指す
「孔最」への刺激は症状を軽くするのには有効でしょう。しかし、このツボだけで腰痛を100%治そうと思うと、なかなか難しい面もあると思います。
東洋医学では、本当に腰痛に悩まされている場合、腰だけではなく体全体を見据えて治療することが必要だと考えています。
腰痛以外の不快な症状を細かく問診し、腰痛と同時にある不快を一緒に治していくことが大切です。
体全体をみて治療をしていき、結果的に腰痛も治すことが東洋医学の根本治療なのです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は腰痛の症状緩和に効果を発揮する「孔最」というツボをご紹介しました。
ツボの取り方が少し難しいかもしれませんが、とても良いツボですのでぜひ試してみて下さい。
そして、腰痛を完治させ、腰痛になりにくい体作りは、ぜひ東洋医学専門の鍼灸院にご相談ください。もちろん、東洋はり灸整骨院でもしっかりと対応いたします。腰痛になりにくい体作りを目指しましょう。
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