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【鍼灸師向け】施術後の症状悪化の原因とは?

鍼灸
この記事は約 3 分で読めます。

東洋はり灸整骨院、院長の石丸です。

本日は、鍼灸師の皆さん向けに、施術後の症状悪化の原因についてお話しします。

石丸昌志

症状が悪化した時について 解説動画

Youtubeにてお話させていただいた動画はこちら。ぜひご覧ください。

瞑眩反応、好転反応

全身

治療後の症状悪化の原因のひとつは、瞑眩反応好転反応です。東洋医学には「陰極まれば陽になる、陽極まれば陰になる」という言葉がありますが、これは、変化の前には一度大きく落ち込むことがあるという意味。この言葉のように、症状が改善する前触れとして、症状が悪化することもあるのです。

私の患者さまの中に、ヘルニアで6年以上つらい思いをされてきた方がおられました。その方は、最初の鍼治療の翌日、歩けなくなったそうです。私に電話しようかしまいかとかなり迷ったそうですが、1日2日たつと、嘘のように症状が改善してそのまま治ったのだとか。これはまさに、陰極まって陽になった例です。

オーバードーゼ

次に考えられる可能性は、オーバードーゼです。これは治療過多のこと。鍼灸施術による刺激が多いために引き起こされるもので、悪化した症状はほぼ改善しません。虚症の患者さまの場合は、特に気をつけねばなりません。

鍼は、身体に穴を開けていくものです。鍼の本数が多ければ、気が漏れる可能性もあります。鍼10本で1,000円とか10分1,000円といったかたちで、鍼の本数や時間で施術料金を決めてしまっては、オーバードーゼを引き起こす可能性が高くなります。

料理などと同様に、治療も、治療者の腕が上がれば上がるほど施術時間は短くなるものです。駆け出しのころ、1人の患者さんに1時間ほどかかっていた私も、今は1時間で3人の患者さまをみることができます。だからこそ、お金と時間を結びつけるようなことはすまいと思います。

気候などの影響

東洋

さらに、症状悪化と施術が無関係だということもあります。偏頭痛の症状を訴える患者さまを施術した翌日に台風が上陸したとします。患者さまは鍼治療の翌日に頭が痛んだと感じるかもしれませんが、頭痛の本当の原因は、台風です。

台風の他にも、

  • 季節
  • 気温
  • 月の満ち欠け
  • 排卵日

などをきっかけに症状が引き起こされることがあります。こういったことを知っておかなければ、苦しい言い訳に終始する羽目になるかもしれません。暦を常に意識し、患者さまの体質と絡めて意識しておけば、症状が出る前に、「もうすぐ立春なので、頭痛の症状が出るかもしれません」といったアドバイスができるでしょう。

一度の施術で気候などの影響を抑えることはなかなか難しいものです。自然界のパワーは、半端なものではありません。しかし、施術を重ねることで、自然の変化を跳ね除け、症状の出にくい体質を作れる可能性もあります。

おわりに

石丸昌志

いかがでしたか?

本日は鍼灸師の方向けに施術後の症状悪化についてお話させていただきました。

施術後にお客様の症状が悪化した場合は、こうした原因を考慮し、対処してください。

 

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ライター紹介 ライター一覧

石丸昌志

石丸昌志

・合同会社 東洋医学研究所 代表
・志鍼塾 塾長

町田本院 院長の石丸昌志です。私どもは症状の改善という事実を通して、東洋医学の素晴らしさを世の中に伝えていきたい。その一念に人生をかけてまいりました。

鍼灸は、お一人おひとりが本来持っている自然治癒力を高めるものです。我々は今後も、「お悩みが解決する鍼灸とアドバイス」を実践してまいりますので、どうぞご期待ください。

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