「鍼灸師・学生さん向け」鍼灸のみで成功するために大事な3つのこと
東洋はり灸整骨院の石丸です。
鍼灸を専門としている私が言うのも悲しいことですが、体に何か症状がある時、鍼灸というのは最も選ばれない治療法です。
ほとんどの方はまず病院へ行き、その後、整骨院・カイロ・整体を経て、さらに漢方でも治らない人が鍼灸院に来ます。
鍼灸が最後になる理由としては、「痛そう」「高そう」「感染症が怖い」などマイナスイメージが多いことが挙げられますね。
それでも鍼灸を選ばれた方は、本当に深刻な症状をお持ちです。
鍼灸はマイナスイメージがあるけれど、今ある症状の方が辛いから意を決して来たということです。
藁をもつかむ思いで来られた患者さんを治していくのが鍼灸師の仕事です。
そこで本日は、鍼灸師・鍼灸学生の皆様に向けて鍼灸院を成功させるにはどうすればいいかをお話したいと思います。
鍼灸のみで成功するために大事な3つのこと
病院は慢性病を治せませんが、日本では病院こそが最高の治療法だと思って長く通われる方もいます。
しかし、鍼灸の場合は6回から8回ぐらいの通院で何らかの改善を見せないと継続して来てもらえません。非常にはがゆい話ですね。
つまり、
1、「しっかり治せる知識」
2、「しっかり治せる技術」
3、「しっかり患者様に伝える信念」
この3つが鍼灸のみで成功するには重要だということです。
病院で治らなかった患者様を治すことができれば、親、配偶者、子ども、親戚といった患者様にとって大切な人を紹介していただけるほどの信頼関係ができます。
風邪をひいても、病院には行かずに鍼灸院に来てもらえることもあるほどです。
美容鍼灸や不妊専門の鍼灸院が増えている?
最近は、美容鍼灸や不妊鍼灸を名乗る鍼灸院が増えていますね。
メディアを通じて一般の人の認知度も上がっていますので、経営的にもやりやすくなっているのかもしれません。
ある鍼灸学校では先生が、経営も成り立ちやすく、儲かるからことから美容鍼灸、不妊鍼灸を勧める発言をすることがあるそうです。儲かることを基準に鍼灸をするというのは信じがたい話です。
美容鍼をやっていたある鍼灸院に、明らかに体を悪くされた患者様が来たそうです。
顔もたるみ、くすみやクマができていて、肌ツヤが悪かったらしいですが、不健康な状態で顔にどれだけ鍼をしても良くなるはずがないと思いませんか。
東洋医学をおろそかにして美容鍼灸だけをしていても患者様の健康は取り戻せません。
健康と美容はつながっています。健康な男女の元には子どもが生まれるというくらいですので、健康と妊娠もつながっているのです。
真の東洋医学を習得すれば、患者様を健康にする過程で美容や不妊に固執せずとも様々な症状を治すことができます。ですので、向上心をお持ちの鍼灸師の方、そして学生さんにはぜひとも東洋医学を学んでいただき、本物の治療家を目指してほしいと思います。
鍼灸業界について 解説動画
本記事について、私がYoutubeにてお話させていただいた動画もございます。ぜひご覧ください。
まとめ
本日は、鍼灸師・学生さん向けに「鍼灸のみで成功する方法」について、お話をさせていただきました。
病院は救急救命、外科、検査、細菌感染症、一型糖尿病や遺伝的な病気とか西洋医学の薬でしか生命や日常生活を維持できない人のためには必要ですが、慢性病は治せません。
しかし、病院が医療の中心になったこの50〜60年で医療費は190倍に増えている現状を変えるためにも、東洋医学が世の中に広まり、西洋医学と同等に日本の医療の中心になるのが理想です。
そのためにも一つひとつの治療院が成功することがまず初めの段階としては重要です。
まずは患者様に鍼灸の有用性を理解してもらえる力を付けて、くすぶらずにみんなで協力して頑張っていきましょう。
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