【はり灸専門の鍼灸院はわずか2%】鍼灸師は資格を取得した後が大変?
東洋はり灸整骨院の石丸です。
突然ではありますが、2017年の医療系国家試験の合格率をご覧ください。
- 医師、合格率88%
- 歯科医師、合格率65%
- 薬剤師、合格率71%
- 看護師、合格率88%
- 作業療法士、合格率83%
- 理学療法士、合格率90%
- 放射線技師、合格率85%
- 鍼灸師、合格率65%
- 柔道整復師、合格率63%
他にも医療系の資格はありますが、主だったところは以上の通りです。
見ての通り今挙げたすべての資格で合格率は50%以上ありますが、実は歯科医師、鍼灸師、柔道整復師の合格率は元々90%ほどありました。
その結果、国から過剰だと考えられて合格率を下げるように難易度が上がったということですね。私の職業でもある鍼灸師は合格率65%です。
そこで本日は、「鍼灸師になるのは難しいのか」というお話しをしたいと思います。
鍼灸師が大変なのは免許を取ってから
私が免許を取った時は合格率が90%程度ありましたので、少しずつ難しくなってきたというのは感じていますが、学校でしっかり勉強して試験当日に過剰に緊張しなければ基本的には合格する免許だと思います。
鍼灸師の資格は試験科目が13科目ありますので覚えることは多いかもしれませんが、過去問をしっかり解いていれば問題ないでしょう。
しかし、鍼灸が大変なのは免許取ってからです。
鍼灸のみで生計を立てている鍼灸師は2%しかいないのが現状です。その他の98%の鍼灸師は鍼をしながらマッサージや整体、あとは福祉関係の仕事をしているようですね。
鍼灸のみで治す
東洋医学はこの日本には1500年の歴史があります。その歴史を存分に生かして「鍼灸のみで患者様を治す」というのが鍼灸師の王道であり、恰好いいと個人的には考えております。
その理想を追求するには、学校を卒業するだけでは足りません。学校は免許を取るために必要なことを学ぶ場所でしかありません。
しかも国家試験には実技がないので、学校での勉強だけでは卒業後、鍼灸だけで生きていくためには実技が不足してしまいます。
実際、私が学校で教わったことの中で今活用されているのはほんの少しです。
実は私は実技の試験がクラスで最低点でした。先生に理由を聞くと授業中に勝手なことばかりしているからだと言われました。
これは私が学校以外の勉強会で学んだことを学校の実技の時間に練習していたことを指して言われたことです。
しかし、そのように最低点を取ってしまった私の経営している治療院は母校の歴史を遡ってもTOP3に入るほど大きな鍼灸院に成長しました。
他の治療院では一向に治らなかった患者さんの悩みを解決し、多くの方から喜びの声も届いております。
今現在、鍼灸の学校へ通っている学生さんも、将来を見据えてしっかりと勉強されてください。
鍼灸師の資格について 動画解説
鍼灸師の資格について、Youtubeにてお話させていただいた動画もございます。ぜひご覧ください。
まとめ
いかがでしたか?
本日は、「難しいのは鍼灸師の資格をとることではなく、鍼灸だけで治療していくこと」について、お話しさせていただきました。
鍼灸だけで生活できる2%の本物の鍼灸師になるためには、在学中から実際鍼灸で活躍されている方の勉強会などに行ってしっかりと研究しなければなりません。
鍼灸師の免許を取ること自体は難しくありませんが、本物の鍼灸師になるためには勉強をし続けることが大切です。
そして、2%の本物の鍼灸師は、西洋医学では解決できなかった症状を東洋医学の考え方を元に、体質から根本的に改善していく事ができます。
「病院に行っても思うように良くならない…」「薬を飲んでも一向に治らない…」とお悩みの方の力になれるよう、がんばりましょう。
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