【鍼灸師向け】本数や時間で施術費を決めてはいけない!
東洋はり灸整骨院の石丸です。
本日は、本数や時間で施術費を決めるべきではないということをお話しします。
本数や時間で料金を決めてはいけない理由 解説動画
Youtubeにてお話させていただいた動画はこちら。ぜひご覧ください。
安さを売りにしてはいけない
最近では「60分のマッサージが2,980円で受けられる」といった広告を見ることがあります。マッサージを受ける心地よさだけが目当てならそれもいいのですが、鍼灸師が
- 「鍼1本いくら」
- 「鍼灸1分いくら」
といった具合に施術費の安さを売りにしてはいけないと考えています。
胃の開腹手術をするときに、時間がかかるからといって値段を上げるでしょうか。ベテランの医師が手術を1時間ですませれば5,000円ですが、新人医師が4時間かけたので20,000円です、なんてこともありません。歯科医院の新人医師が歯を削るのに時間をかけたので、施術費が上がるなんていうのも理不尽です。
治療家の意識を持とう
治療はそもそも、短い時間ですむ方が好ましいはず。鍼灸も治療ですから、短時間ですむ方が喜ばれるべきなのです。
しかし、リラクゼーションを売りにするマッサージ屋と同じと考えられてしまうと、時間が短いことが手抜きだと受け取られてしまい、喜ばれないのです。
5分で3本しか刺さずに治せる鍼灸院と、1時間かけて50本刺すけれど治せない鍼灸院なら、治せる鍼灸院の方がいいと思うのが当然です。
高い技術があれば時間が短くなるはずなのに、本数が多くて、時間がかかるのは、「治せない」と言っているのと同じ。鍼の本数や施術時間ではなく、1度の治療で費用をいただく方が、患者さまの信頼を得やすいはずです。
東洋医学の力
東洋医学は本来、西洋医学の病院に負けないパワーを持っています。
私は、鍼灸業界の社会的地位が病院と同レベルかそれ以上に上がることを心から望んでいます。そのためにも、鍼灸師の1人ひとりがそれぞれに東洋医学の素晴らしさを認識し、鍼灸の実力を周知できるような鍼灸施術をしていただきたいと思います。
おわりに
本日は鍼灸師の方向けに「本数や時間で施術費を決めてはいけない理由」についてお話させていただきました。
ぜひ参考にしていただければ幸いです。
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