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「体がだるい」慢性疲労症候群の方必見!東洋医学による5つの対処法

慢性疲労症候群
この記事は約 6 分で読めます。

東洋はり灸整骨院の石丸です。

皆さんは、日頃の体や心の疲れをしっかり取っていますか?

疲れは溜まっているけれど、休息をとったら回復するから問題ないという方もいるかと思いますが、「疲労」にはさまざまな種類があるのをご存知でしょうか。

疲労には、

  • 休息すれば改善が見込める「慢性疲労」
  • 休息以外にもしっかりとした治療が必要な「慢性疲労症候群」

があります。

慢性疲労と混同してしまうこともあるのですが、慢性疲労症候群の場合は「原因不明の強度の疲労が6ヶ月以上続いてしまう」ことが診断時の一つの目安となっています。

そこで今回は、長期間にわたって強度の疲労が続いてしまう慢性疲労症候群についてお話しします。

石丸昌志

慢性疲労症候群の症状とは?

慢性疲労症候群の症状にはさまざまなものがありますが、代表例としては微熱が続く、体がだるい、関節が痛む、元気が出ない、しゃきっとしないといったものがあります。

このような症状に対して東洋医学の考え方では、原因は「気虚」「気滞」「水滞」「お血」にあるとされています。

気虚(ききょ)

気虚というのは元気が虚しいと書きます。これは、ガス欠のようなものです。

気滞(きたい)

次に気滞は、気が巡っていないという意味です。車で例えるなら、ガソリンは入っていてもエンジンまで届いていない状態を指します。

水滞(すいたい)

そして、水滞というのは体の水がよどんでいる状態です。

お血(おけつ)

最後にお血というのは、先ほどの車で例えるならガソリンが汚れているようなものです。新車を買ってもガソリンが汚れているとしっかり動くことができませんね。

つまり、「気虚」「気滞」「水滞」「お血」というのは体のエネルギーの不調を指している言葉です。

では、これらの不調に対して、薬以外ではどのように対処していけば良いでしょうか。

対処法その1:小食を心がけてみる

まず重要なことは、小食にすることです。

食事は元気の素だと思っている方も多いかもしれませんが、これは西洋医学的な世界観で実際には考えにくいですね。なぜかというと食事をすると内臓に負担がかかるからです。食事をすると内臓がそれを受け取って消化、吸収しなければいけません。

食べる量を減らす具体的な方法としては、朝食を抜いてしまうというのが良いでしょう。東洋医学を実践している者は朝食を食べません。私も西洋医学的な世界で生活していた頃は朝食を食べないのは不健康だと思っていました。

しかし、東洋医学では朝は排泄の時間だと考えます。便も尿もよく出ますし、目ヤニも出ます。口も含めて体中がべたつくというように、色々なものを外に出している時間なのです。だからこそ、朝食を取らない方が体内の浄化に集中できるのです。

朝食を食べないと最初はお腹が空くかもしれませんが、2週間も我慢すれば食べたいと思わなくなります。空腹感がある時も、5分も経てば忘れるでしょうから小食にするように心がけると良いでしょう。

対処法その2:水分を摂りすぎないようにする

次に、水分を取り過ぎないというのも大切なことです。

朝食と同じように西洋医学に洗脳されて、水分はたくさんとる方がいいと思っていませんか。実は体の中にためられる水の量は、膠質浸透圧(こうしつしんとうあつ)で管理されています。必要以上に摂取された水分はどんどん排出しなければいけないので、水分をろ過する働きを持つ腎臓に負担がかかるのです。

人間はこの地球上で何万年も生き抜いてきましたから、水分が本当に必要な時は喉が渇くようになっています。喉が渇いた時にだけ水を飲めばいいのです。清涼飲料水は、とりすぎると体に良くないので、できればやめておきましょう。水の取り過ぎは水滞にもつながります。

対処法その3:食事の内容に気をつける

食べ物の内容に関しては、白砂糖、肉、添加物、加工食品を極力避けることも必要です。

白砂糖は体を極端に冷やします。肉、特に牛肉は先ほど説明した「お血」、つまり血が汚れているような状態にしてしまいます。ただし、鶏肉は比較的お血になりにくいので口にするなら鶏肉が良いでしょう。

日本人は欧米人と比べると体は小さいですが、欧米人より1.4倍ほど腸が長いです。その腸の長さから考えても肉食は向いてないのです。
添加物や加工食品もお血の原因になります。

やはり自然界にないものを体の中に入れると、それを分解するのに内臓に負担がかかってしまうのです。そして、内臓の負担を減らすにはよく噛むことも大切です。

対処法その4:遅くとも就寝時間は夜12時とする

食事以外では、夜12時には寝ることも大切です。夜の12時は陰と陽で言えば陰の極みとされています。

陰の極みはすべての物事が活動的ではないという状態です。こういった時間に寝るということは体のためには非常に重要とされています。

私自身も12時前に寝るのと、12時を過ぎてしまうのでは次の日の体の怠さ、働きが全然違います。仕事などの関係で、この時間に就寝するのがなかなか難しい方もいらっしゃるかと思いますが、可能な時は夜12時もしくは、最低でも深夜1時前には寝るようにしましょう。

また、寝る前に軽い運動やストレッチをすることもお勧めです。どちらも体の循環が良くする効果があります。一度試すと次の朝、体の軽さを実感できると思います。

対処法その5:漢方を取り入れる

プラスアルファの対処法として、漢方を取り入れてみるのもお勧めです。台風が近づいているときや、晴れから雨に変わる時、梅雨など湿気が多い季節は「低気圧」によって体調を崩す方が多いです。

そんな時には、「五苓散(ごれいさん)」という漢方を試してみるのも良いでしょう。

そもそも人の体は80%が水分で出来ています。そして低気圧も水の塊ですので、低気圧が近づくと水滞のような状態になったり、水毒が引き起こされたりします。水滞や水毒が起きると、体がうまく動かなくなるので、だるさにつながるのです。そういったときにはこの五苓散という漢方がよく効きます。

ドラッグストアでも買えますので、天気予報や、台風情報で体がだるいのは低気圧のせいじゃないかと思ったら五苓散を飲んでみてください。

慢性疲労症候群に関する解説動画

慢性疲労症候群について、私がYoutubeにてお話させていただいた動画もございます。ぜひチェックしてみてください。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、東洋医学の視点から、慢性疲労症候群についていくつかの対策をご紹介しました。

慢性疲労症候群の治療は、薬という方法以外にも、体の全体的な不調面を見てさまざまな方向からアプローチをしていく東洋医学の考え方・治療も大変重要だというのがお分かりいただけたかと思います。

病院では対症療法で点滴するくらいしかできないと思いますが、東洋医学の対策は、長年の歴史から効果が実証されているものばかりです。体のだるさが長期間にわたり、なかなか解消されないという悩みをお持ちの方は、ぜひ東洋医学的な手段もお考え下さい。

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ライター紹介 ライター一覧

石丸昌志

石丸昌志

・合同会社 東洋医学研究所 代表
・志鍼塾 塾長

町田本院 院長の石丸昌志です。私どもは症状の改善という事実を通して、東洋医学の素晴らしさを世の中に伝えていきたい。その一念に人生をかけてまいりました。

鍼灸は、お一人おひとりが本来持っている自然治癒力を高めるものです。我々は今後も、「お悩みが解決する鍼灸とアドバイス」を実践してまいりますので、どうぞご期待ください。

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