正しい玄米の食べ方と注意点について解説【メリット&デメリット】
東洋はり灸整骨院の石丸です。
日本でも、最近は健康志向の人が増えてきていますね。
首都圏などを中心に、これまでなら考えられなかったサラダ専門の飲食店など、健康に気を使ったメニューをメインで出しているお店もたくさんあります。
そして、健康志向の人であれば日本人の主食である「白米」ではなく「玄米」を食べている方も多いのではないでしょうか。
実はあまり知られていませんが、玄米は気を付けなければ体に悪いことがあるというのをご存知でしょうか?
体に良いと言われている食べ物でも、食べ方一つで体に悪影響を与えてしまうのです。
そこで本日は、「玄米食の注意点」についてお話をしたいと思います。
Contents
玄米であれば体に良いとは限らない
まず玄米食で重要なことは、無農薬か減農薬の玄米を選ぶことです。
スーパーで扱っている玄米は100%農薬を使用しています。そして、一般的にお米を作るのに20回ほど農薬を使用するそうです。
玄米は白米よりも栄養素は高いですが、無農薬や減農薬だと示されていない玄米を食べるのは農薬まみれのリンゴを丸かじりするのと同じことなので避けた方が良いでしょう。
白米よりも玄米の値段が高い理由
さらに、白米と玄米で比べると、精米や糠の処理の必要がない玄米の方が低コストです。
しかしスーパーでは、白米を買う人の方が多いため玄米の方が高価になっているのです。
インターネットで調べていただければ『大地を守る会』など、無農薬・減農薬の玄米が白米より安く売られているところもありますので、玄米の場合はスーパーよりもそういったところで購入する方がいいでしょう。
私も16年前、玄米生活を始めた頃はスーパーやお米屋さんで玄米を買っていましたが、農薬まみれの玄米食から始めたということで、今考えると恐ろしいと感じます。
玄米を食べる時に注意すべきこと
先ほど解説した玄米の農薬と合わせて気を付けてほしいのは、玄米が持つ毒性の「アブシジン酸」についてです。
玄米は、乾燥と外敵から身を守るためにアブシジン酸という毒を持っています。この毒を不活化させるにはどうしたら良いかというと、発芽させながらの炊飯が有効です。玄米を発芽することで毒が不活化します。
では発芽玄米を買えばいいかというと、実はそうではありません。発芽玄米は一度発芽してから乾燥させていますので、発芽前であれ後であれ、玄米は乾燥すると毒性が活性化してしまうのです。
また、玄米には消化が悪いというデメリットがあります。それは玄米が金庫のように固い、セルロースという殻で覆われているからです。
この固い殻も発芽させながら炊くことで解決します。
玄米の炊き方
しかし、発芽させながら玄米を炊くというのはなかなか簡単ではありません。自宅で炊く場合は夏場なら冷蔵庫に玄米を2〜3日入れて、水を毎日替える必要があります。
そして、水に浸けていても発芽しない玄米もあります。
スーパーで売られている玄米の場合は浸水させてもその内20〜30%しか発芽しない場合がありますので注意が必要ですね。
(ちなみに、玄米を処理する際、高温処理と低温処理があり、高温処理だと、玄米は発芽できなくなるようです。低温で処理した玄米なら浸水させるとほぼ100%発芽します。)
発芽させながら炊ける炊飯器
発芽させながら玄米を炊くというのは上記の通り手間がかかりますので、手間を省くには発芽させながら炊ける炊飯器がお勧めです。
大手メーカの炊飯器ではあまり見たことはないのですが、自然食を気にしている小さいメーカーで私の知る限り3つの商品がありますので、是非探してみてください。
玄米食の注意点 解説動画
玄米食について、私がYoutubeにてお話させていただいた動画もございます。ぜひご覧ください。
まとめ
いかがでしたか?
本日は、知られていそうで実は知られていない「玄米食の注意点」について、お話しさせていただきました。
私もこの事実を知った時はとても驚きましたし、私自身もスーパーやお米屋さんで何も気にせずに玄米を買っていましたので、正しい情報を把握しておくことの重要性を身にしみて感じました。
玄米を選ぶ時は「無農薬・減農薬」と表記されているものを、そして食べる時は「発芽させながら炊く」ことを頭のどこかに入れておいてください。
これでより健康にいい玄米生活を送ることが出来ます。
せっかくの玄米のせいで不健康になってしまうことのないように、是非これらの注意点を気にかけてみてくださいね。
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