東洋医学による生理痛の改善法について
東洋はり灸整骨院院長の石丸です。
女性の方の中には、月一度の生理痛に悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。
生理痛の悩みはあっても、月に一度のことなので薬で一時的に痛みを抑えてしまおうと、痛み止めをたくさん飲んでいる方も多いのではないかと思います。
もちろん、生理痛が原因で日常生活に支障をきたすと仕事や家事などがおろそかになってしまうため、痛み止めを飲むことは時には必要です。
ただ、痛み止めばかり飲んでいても、根本的な解決には至りません。痛みがあるということは体が何らかのメッセージを発信していると考えるべきなのです。
そこで今回は、東洋医学による生理痛の改善法と有効なツボについてお話したいと思います。
生理痛を改善するためには?
まず生理痛の治療に必要なのは「お血」の処理です。お血というのは東洋医学の考えで、血液の汚れや、血液の停滞を意味します。
車に例えるとガソリンが汚れているようなものです。新車でも汚れたガソリンでは不調が起きますよね。同じようにお血があると体に不調が起きます。そのため、お血を処理することがとても重要になってくるのです。
また、東洋医学では脾、腎、肝などの五臓六腑のツボを使って施術をします。お血の処理と五臓六腑の機能を改善することで生理痛だけでなく、
- 肩こり
- 腰痛
- 頭痛
- 皮膚症状
- 不眠
- 精神不安
- 手足が冷え
- 髪の毛のパサつき
と言った他の症状も改善します。
逆にいえば、例えば生理痛と頭痛の両方をお持ちの方は、「生理痛を治さなければ頭痛も治らない」ということになります。生理痛だけが治って他の不調はそのままということはないのです。
西洋医学は体全体をみない?
先ほど挙げた症状で病院に行くとなると
- 生理痛は婦人科
- 肩こり・腰痛は整形外科
- 頭痛は脳神経外科
- 皮膚は皮膚科
- 不眠は心療内科
とバラバラにみてもらうことになり、全ての悩みが解消されるまでにはかなりの時間がかかります。
しかし東洋医学なら、生理痛は3〜4か月もあれば簡単に改善させることができるでしょう。
生理痛に有効とされるツボとは?
最後に、生理痛に有効なツボを1つお伝えします。
それは、「三陰交(さんいんこう)」というツボです。有名なのでご存知の方もいるかもしれませんが、これは有効です。
三陰交は、内くるぶしから指4本分上に上がったところで骨と筋肉の境目にあります。
この三陰交だけを治療していても改善する人はいるくらい効果的なツボです。生理痛がある患者さんは皆さん三陰交を押すと痛がりますね。ここのポイントを、ゆっくり呼吸をしながら押していくと良いでしょう。
三陰交の解説動画
先ほどご紹介した三陰交について、私がYoutubeにてお話させていただいた動画もございます。ぜひ併せてご覧ください。
まとめ
いかがでしたか?
生理痛を改善するには、「お血の処理」と「五臓六腑の機能改善」の両方からアプローチする必要があるということが分かりましたね。痛みが出ている箇所だけを薬だけで治療するのは、やはり限界があります。体は全て繋がっているのです。
その点、東洋医学の理論を持ってすれば生理痛は簡単に改善することができます。
痛みは体の異常を知らせるサインです。そのサインを無視して痛み止めなどの対症療法でごまかし続けていると大きな病気につながります。東洋医学でしっかりと根本から治しましょう。
生理痛を薬で痛みを抑えるのではなくて根本的に治したいとお悩みの方は、一度東洋医学専門の鍼灸院にご相談ください。
(関連ページ)
・不眠症、寝つきの悪い方必見!簡単にできる睡眠の質を上げる方法3選