医療の役割は2つ!「病気を治すこと」「病気になる人を減らすこと」
病気で苦しんでいる人を助けることは医療の重要な役割です。
しかし、そもそも病気になる人を減らすことも“医療の本質”と言えるのではないでしょうか。
そこで今回は、医療の本質についてお話させていただきます。
医療費は半世紀で190倍増えた
例えば警察でも犯人逮捕だけではなく、交通事故や犯罪数が減ることは功績になりますよね。
しかし、医療の場合現状は逆を行っていて、この50〜60年で医療費が190倍に増えています。今は約41兆円になっているのです。
これは先ほどの警察の例で言えば、警察官がいるのに犯罪者も、交通事故もどんどん増えているのと同じことですね。
いくら高齢化社会だと言ってもこれはおかしいと思いませんか。
なぜ医療費が増え続けているのか?
なぜ病人が増えてしまったのかを考えてみましょう。
まず大きな原因としては、明治7年以降に西洋医学が中心になったことがあります。
それまでは東洋医学が日本の医療の中心でした。しかし、明治7年に西洋医学を勉強した人のみに医師免許を与えるように決まり、そこから西洋医学一辺倒となり、今に至るわけです。
最近では大きな病院でも漢方を取り入れるなど東洋医学の必要性を感じるところが増えているようですが、2001年以前に医学部に入学した医師は東洋医学を学んでいません。
まだまだ東洋医学が身近になるには時間がかかりそうですね。
東洋医学と西洋医学が得意とするもの
東洋医学と西洋医学はそれぞれ得意とする分野が違います。
西洋医学は
- 外科
- 救急救命
- 検査(レントゲン、CTなど)
- 一型糖尿病
などを得意としています。
一方の東洋医学は慢性病と予防医学が得意です。
予防医学と言うのは「未病治す」という言い方をしますが、病気になる前に治すという考え方です。
つまり、西洋医学と東洋医学の得意を補い合えば病人は減り、医療費も下がるのです。医療費が下がるということは私たちが支払っている税金も減るということにつながります。
西洋医学と東洋医学の融合が医療費を下げる一番の方法だと私は考えています。
医療の本質について 解説動画
本記事について、私がYoutubeにてお話させていただいた動画もございます。ぜひご覧ください。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「医療の役割は病気を治すことと病気になる人を減らすこと」についてお話をさせていただきました。
莫大な医療費を少しでも下げるためには、一人ひとりが東洋医学と西洋医学を自分で使い分けるのが一番の近道です。
そして、医療関係者がその役割を認識し、病人を減らすこと。そして、病気そのものを防ぐことが重要であると皆が認識することで、経済的にも元気な社会をつくることが出来るのではないでしょうか。
西洋医学と東洋医学がうまく融合するには、まだまだかなりの時間がかかりそうですが、理想の医療とはそのような最終形を指すのではないかと考えています。
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